初めての山歩き。服装ってどんなウェアを選んだらいいのか悩みますよね。
山歩き、トレッキングは単なるファッションコーディネートではありません。変わりやすい山の天候、過酷な悪天候にも対応できる機能性と動きやすさなど様々な条件をクリアすることが必要です。
もちろん、お気にりを身に着けることでモチベーションも上がりますよね。最近では機能性を備えつつデザインもオシャレなウェアが各メーカーからリリースされています。
この記事ではあなたの命を守るためと言って過言でない山歩きのための山ウェア選びを基本から解説していきます!
山歩きの服装・山ウェアの基本を知る
まず山ウェアの基本はレイヤリングと言われる重ね着をして「天気や体温の変化に対応」させることです。
山では朝晩で天気が変わりやすく、高いところへ登るほど気温は低くなっていきます。稜線では突風が吹くこともあります。
寒くなったのでアウターを慌てて着る。そして動き出すと汗をかいて暑くなったのでまた脱ぐ。休憩をして寒くなったらまた着る・・という繰り返しです。
面倒くさいかもしれませんが、こんな風に山ではコンディションに合わせて脱ぎ着をして体温調節をするのが基本です。
一言で山歩きと言っても、レジャー目的のハイキングから、登頂を目指す登山まで目的は様々ですし、山歩きをする季節によっても必要なウェアは変わってきます。
たとえば、低い山でのハイキングでは山歩き中に暑さで体力を奪われることが考えられるので、長袖のシャツを持っていると重宝します。
また、3000m級の高山になると、気温低下に備えてしっかりとした防寒着が必要です。
山歩きの目的と、山歩き当日に起こりうる天候の変化を想定してウェアを選ぶ必要があります。
山歩きの服装・山ウェアの特徴
山ウェアを選ぶ時に重要なのは素材と機能性です。
山ウェアに必要な6つの機能
- 吸汗:汗などの水分を吸収してくれる
- 拡散:水分を拡散して乾きやすい
- 速乾:吸汗・拡散により早く乾く
- 防水・撥水・防風:悪天候時の対策
- 防寒・保温:寒さ対策
- 防臭・抗菌:清潔に保てる
山ウェアの素材選び
山ウェアを選ぶときに大切な6つの機能が備わっているかはウェアの素材も重要になります。乾きづらい綿素材は避け、速乾性が高いウールや化繊のものがいいでしょう。
汗や雨などの水分がウェアに残ると、体温が奪われてエネルギーを消耗してしまいます。怖いのは低体温症になることです。
吸水性、速乾性の高い素材のウェアを選びましょう。
山ウェア 3つのレイヤー
山ウェアの基本はレイヤリングで体温の調節をすることです。
ここでは大きく分けてアウターレイヤー、ミドルレイヤー、ベースレイヤーの3つのレイヤーの役目と特徴についてみていきましょう。
アウターレイヤー
登山ウェアの中で一番外側に着るのがアウターレイヤーです。雨天・悪天候対策になるレインウェア、風よけのウェアなど、天候や気温、用途に応じて使い分けます。
アウターレイヤーには大きく分けて、アウターシェル、ソフトシェル、ウィンドーシェルの3種類あります。
ミドルレイヤー
アウターレイヤーとベースレイヤーの間に着るのがミドルレイヤーです。気温や体感温度に合わせてシャツとフリースなど複数のウェアを組み合わせることもあります。
ミドルレイヤーは日よけや虫よけの役割もしてくれます。
ベースレイヤー
アンダーウェアやTシャツなど、直接肌に触れる一番下のウェアです。
山歩き中は汗をかきやすいので、しっかりと汗を吸いながらも素早く乾く速乾性のある素材を選ぶことが大切です。また、行動しやすく着心地のよいものを選ぶのもポイントです。
ボトムスの選び方
山歩きでの行動中は常に動きがある下半身。長時間でも着心地が悪くならないもの、動きやすいものを選びましょう。
ボトムスの素材も、乾きやすい化繊素材を使用したものを選ぶのがポイントです。
またボトムスは木や岩などからも肌を守る役割があります。夏場などはハーフパンツが涼しく軽いので動きやすいですが、足の保護を考えるとロングパンツの方がいいでしょう。
ハーフパンツを履く時には下にタイツを履くようにしましょう。
ボトムス選びのポイント
- ひざ周りに伸縮性があるか
- ひざや内股など擦れてしまわないか
- 吸水性と速乾性はるか
- バックパックを背負った時にウェストベルトの圧迫で痛くならないか
ボトムスの種類
ボトムスには大きくわけてパンツタイプとスカートタイプがあります。パンツには丈の長さによってロング、七分丈、ハーフパンツがあります。
ロングパンツ
スタンダードなロングパンツは山歩きには必須な1枚。ウェスト調節やポケットの位置、サイドに温度調節用ジッパーが付いたものなど機能は様々です。
普段はいているパンツでもいいですが、アウトドア用に設計されたパンツは、山で使うをしっかりと考えて作られているため機能性は抜群です。
ショートパンツ
動きやすさで人気の高いショートパンツ。スカートのように見えるタイプは女性にも人気です。
素足での山歩きは怪我や虫刺されの危険があるのでショートパンツの下にはタイツをはくようにしましょう。
七分丈パンツ
七分丈のパンツはロングパンツよりも通気性があり、ショートパンツよりも膝下までを保護してくれるメリットがあります。
ただしひざ周りに伸縮性があり動きやすいものを選びましょう。
スカート
スカートにはボックス型、巻きスカート型などがあります。昨今では山ガールも増えてきているのでオシャレなデザインのスカートを好んで利用する方も多いですね。
スカートはトイレに行くときや小屋で着替える時にも便利というメリットがあります。
ただ巻きスカートの場合は、風が強い時にあおられてスソがめくれてしまうこともあります。スカートもタイツを下にはくことが前提です。
タイツ・ソックスの選び方
タイツやソックスは足の保温と疲れの軽減など、効果に応じていろんな種類があります。
保温や肌を守るためのタイツは吸水性、速乾性がある化繊やウール素材が良く、伸縮性があって動きやすいものを選びましょう。
アウトドドア用以外にも、スポーツ用のタイツは体力に自信のない人、腰痛がある人、疲れやすい人、快適に山歩きをしたい人におすすめです。
運動機能を強化してくれるスポーツタイツは、マラソンなどで使われるものと同じです。
大きく分けて、コンプレッションタイツとサポートタイツの二つのタイプがあります。
コンプレッションタイツ
着圧タイツとも呼ばれ、血液の循環をよくすることで疲労回復を促してくれます。
血液の循環が良くなるので下半身の冷えやむくみを防止してくれます。特に下半身の冷えやむくみは多くの女性が悩んでいますよね。
それらを解決したい女性にもとてもおすすめです。
サポートタイツ
サポートタイツはテーピングと同じような役目をしてくれます。山歩きになれていない初心者の人は、特に関節を痛めがちです。
足の関節を支えてくれるサポートタイツは痛みが起きにくい状態にしてくれます。
また、どちらのタイプでも、山歩きを快適にするには、足にフィットしていることが大切です。
その他の小物類
帽子やグローブなどの小物。これらは快適さと安全性をさらに高めてくれます。防寒や日焼け防止、安全対策として頭や首回り、手や腕をガードするアイテムとして欠かせません。
山歩きの季節や登る山に応じて最適なものを選びましょう。
グローブ
グローブは防寒だけでなく、木の枝や岩場、雪などから手を保護する役目もあります。夏は日焼け防止、UVをカットするタイプを選ぶといいですよ。
また夏場はドライメッシュタイプ、耐水性・浸透性にすぐれた3シーズン対応のグローブなどがあります。
帽子
熱射病や日焼けから守ってくれる帽子は必須です。薄手のメッシュ素材から冬には厚手のニット素材など。
季節や登る山に応じて2,3個持って使い分けるととても便利です。
まとめ
山歩き初心者のための服装についてをまとめました。 山ウェア選びの基本を押さえて、快適な山歩きをしましょう。
山ウェアは「レイヤリング」という重ね着が基本
吸水性・速乾性のある素材を選ぶ
登る山、季節に応じてウェアを選ぶ
起こりうる天候・気温の変化を想定してウェアを準備する
山ウェア、登山用品が安く買える海外ショップを紹介しています。
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